病棟ナースという働き方

「病棟ナース(病棟勤務看護師)」は、看護師の中でも最も基本的かつ重要な働き方
ただし、やりがいと大変さが表裏一体でもあります。

ここでは、現場経験や転職支援の視点も交えて、
🩺 病棟ナースの「メリット」「デメリット」をわかりやすく整理します👇


目次

🩵 病棟ナースのメリット(5つ)

① 看護師としての基礎力がしっかり身につく

  • バイタルサイン、投薬管理、点滴・採血・ルート確保など基本スキルが網羅的に経験できる。
  • 新人教育やプリセプター制度も整っており、臨床スキルの土台を作れる
  • 「どんな現場に行っても通用する」応用力が身に付く。

💬 特に急性期病棟は、“看護の学校”と言われるほど成長機会が多いです。


② チーム医療を実感できる

  • 医師、薬剤師、リハビリスタッフ、栄養士などとの連携が日常的。
  • チームで患者さんを支える実感があり、やりがいが大きい
  • 他職種との関係構築力・コミュニケーション力も自然と鍛えられる。

③ 命と向き合う仕事で達成感がある

  • 急変対応や退院支援、患者さんの回復過程を間近で見守れる。
  • 「ありがとう」の言葉を直接もらえる場面が多い。
  • 患者・家族との関係が深く、看護の本質を感じやすい

④ キャリアアップ・転職に有利

  • 病棟経験があることで、訪問看護・クリニック・介護施設・美容などへの転職がしやすい。
  • ほとんどの求人で「病棟経験○年以上歓迎」とされる。
  • 認定看護師・専門看護師などのキャリア形成にもつながる。

⑤ 夜勤手当などで収入が安定して高め

  • 夜勤あり常勤なら、年収500万円以上も珍しくない
  • 基本給+夜勤手当+各種手当(住宅・資格・危険手当など)で収入が安定。
  • 若手でも比較的早く高収入を得やすい。

💧 病棟ナースのデメリット(5つ)

① 夜勤・シフト制で生活リズムが乱れやすい

  • 日勤→夜勤→明け→休み…の不規則なサイクル。
  • 睡眠不足・体調不良・食生活の乱れが起こりやすい。
  • 家庭や子育てとの両立が難しくなるケースも。

💬 特に30代以降は体力的な負担が大きく、転職を考えるきっかけになることも多いです。


② 業務量が多く、残業も発生しやすい

  • 点滴、記録、処置、申し送り、ナースコール対応などが絶えず発生。
  • 定時に終われない日も多く、**「記録残業」や「サービス残業」**が課題になりやすい。

③ 人間関係のストレスが大きい

  • 看護師同士、医師との関係、上下関係などで摩擦が生じやすい。
  • 忙しい現場ほど余裕がなくなり、職場の雰囲気に差が出やすい。

💬 「人間関係が原因で転職したい」という看護師の約6割は、病棟勤務経験者です。


④ 仕事とプライベートの両立が難しい

  • 土日・祝日勤務や夜勤で予定を立てにくい。
  • 家族や友人との時間が合わず、孤独感を感じることも。
  • 結婚・出産を機に病棟を離れるケースが多い。

⑤ 精神的負担が大きい

  • 重症患者の対応、急変、看取りなど、命と向き合うストレス。
  • 感情をコントロールする力が求められる。
  • メンタルケアが不足するとバーンアウト(燃え尽き)につながる。

🌈 まとめ:「病棟ナースは“看護師の原点”であり“試練の場”」

項目メリットデメリット
成長基礎・臨床スキルが磨かれる業務量が多く余裕がない
人間関係チーム医療で協働ストレスが大きい場合も
ライフワーク安定収入・やりがい大生活リズム・家庭との両立が難
キャリア将来の選択肢が広がる継続が難しい人も多い

💬 病棟勤務は「看護師の力を最大限に伸ばせる場所」
ただし、ライフステージや価値観によって向き・不向きが変わります。

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